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「入院したら退院するのが当たり前」

2024.02.26

 病院というのは入院したら退院するのが当たり前です。しかし日本の精神科はそうなっていません。職員が「退院」を口にできない病院があるとも聞きます。ベッドが空いてしまって減収となるからです。ある時点で入院している人のうち、1年以上入院している人がおよそ3分の2を占めています。ある時点で入院した人が、1年後も入院している率が12%という高値です。当院のデータはこれとは違います。是非当ホームページの「統計資料」をご覧ください。
 近年は「地域移行」という言葉が使われます。当院のあるスタッフが、退院は当たり前なのだから、「地域移行」という言葉はおかしい、と言いました。そのとおりです。私は昨年、ある市で、「なぜ退院促進が必要なのか」というテーマでの講演を依頼されて行いました(その市は実は地域サポートにとても頑張っている市です)。「地域移行」、「退院促進」などという言葉を使わなくてもよいようになって欲しいと思います。
 私たちの病院も、少ないとは言え、いろいろ工夫をしても長期にわたりなかなか退院できない人がいます。皆で知恵を絞っています。今後も努力を続けていきたいと思います。

院長 中島 直