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「エネルギー対エネルギーの看護」

2023/12/25

当然のことながら薬などは飲んでおりません。それでも大体3~4カ月もたつと収まっていく。ですから、必ずしも躁状態に薬はいらないかもしれない。そんなこと言ってしまうと病院はどうなるのよという話になるかもしれないのですが、3~4カ月我慢することができれば、別に治療はいらないかもしれないというのが私の原点と言うか始まりなんです。それでも、もう少しハイテンションになることもありまして、1軒だけあった精神科の病院に入ってもらうこともありました。あるとき、退院してきたときに前歯が4本全部なかったということがありました。殴られたのだと思うのですが、そうでもしなければテンションが高過ぎて病院の看護師さんたちは見ていられなかったのだろうと思います。そのころの精神科看護は、まさにエネルギー対エネルギーの看護であったと大先輩から聞いたことがあります。私が看護師になって勤めた病院で、患者さんが無断離院されて連れ戻されたときに、私たちのところで「ぶたないでください、ぶたないでください」と言ってうずくまってしまわれたことがあります。日常茶飯事的に何かが起こればぶつということをやっていた精神科の病院がたくさんあったということだと思います。

エネルギー対エネルギーの看護を私は否定するつもりはありません。薬物などなかった当時はそれしかなかったのだと思うからです。でも、エネルギーとエネルギーがぶつかるとき、どこに出発点があるかによって、その後に残るものはずいぶん違うと思います。患者さんが危険なことをしようとしているとき、それを力ずくで止めようとしてのぶつかり合いであるなら、その看護師の思いはきっと患者に伝わると思うからです

                             看護部顧問 坂田 三允

23年ぶりの母校へ

2023/12/11

こんにちは、看護部の村上朋仁です。私は2000年に看護師免許を取得、そして2010年から多摩あおば病院で働いています。当院は2012年から看護実習生を受け入れており、私も実習指導者として、これまでに8つの大学の学生さんを受け入れ、共に学んできました。そして今年の9月より北多摩看護専門学校の学生を受け入れています。この北多摩看護専門学校は私の母校であり、当院とも車で30分程度と比較的近い場所にある学校です。実際に9月に始まった実習では6名中5名の学生が自転車で通って来ていました。残暑の中、汗だくでの自転車通学お疲れ様でした。そして今年の11月10日、母校で開催される就職説明会に参加のお誘いがあり、実に23年ぶりに母校に行って来ました。職員室やテニスコートは当時のままであり、「もう23年か・・・」と学生時代を思い起こしながら、校内を見渡してきました。しかし説明会が行われた大講堂は全く記憶に残っておらず、こんな立派な講堂があったのかと不思議な感覚の中、壇上に上がり20分間当院の紹介をさせていただきました。強烈な睡魔に打ちのめされている学生さんもいましたが、昼食のお味噌汁の画像を出した時は、会場から少しの笑いが起こり、ホッとしています。皆さん、最後まで聞いて下さり、本当にありがとうございました。次回は来年2月15日にブース形式での説明会に参加させていただきますので、是非来て下さい。近い将来、多摩あおば病院に就職したいという看護師が母校の卒業生から生まれる事を祈っています。まずは精神科実習でお会いしましょう。心よりお待ちしております。

看護部室長 村上朋仁