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病院を選ぶということ

2026.07.14

選ばれる病院でありたいと思っています。それは、患者さんからも、ご家族からも、地域の支援者からも、そして就職口を探すスタッフからも。
しかし、選ぶためには情報が必要です。口コミも結構重要ですよね。本当に文字どおりのプライベートな「口コミ」もありますが、今はネットでの「口コミ」もあります。
これらは公になっている情報だけではわかりにくい点に注目しているということで意味が大きい一方、個人的感想であったり特定の意図があったりして、どれぐらい当てになるかというのは難しいところであるのは皆さんご存じのとおりです。

病院だから、医者の技量や対応がどうか、というのも大切ですね。当院は精神科専門医や精神保健指定医という資格を持った医師がたくさんいる病院ですが、資格を持っている医師がいい医師かというと必ずしもそうではありません。
私は専門医、指導医、指定医といった資格を持っていますが、これらを持っていない医師より優れているとは思っていませんし、日々の仕事の中でも専攻医(研修医)からの意見にハッとすることは珍しくありません。
精神科は医師との相性みたいなものもあり、これも重要ですが、強調しすぎるとドクターショッピングを招いて却って回復が遅れることにつながりかねません。
また当院はカンファレンスや院内外の研修、勉強会を通じて、医師を含めたスタッフが研鑽する機会を多く保障してます。こういうことはあまり数字に現れにくいものですね。

統計的な指標というのも重要だと思っています。実は、630調査というのがあって、毎年国立精神・神経医療研究センターが全国の精神科病院のデータを集めていて、当院も協力しています。
これは各病院の比較を目的としたものではないのですが、他に同様のものがないこともあって、いろいろな団体がこの情報を独自に集めて公表しています。
東京では東京精神病院事情https://www.arinomama.net/ですね。このサイトは、ぱっと見ではわかりにくいところもありますが、深く見てみるといろいろなことがわかります。
東京以外でもこうした公表をやっているところがあります。
630調査は、データとしてもいろいろ不充分なところもあります。一つは、6月30日時点とか6月1か月のデータとかであって、年間を通してのものではないということです。
もう一つは、指標が限られていることです。こういうものに頼らず、各病院が独自に指標を考え、自分たちのデータを、偽りなく出していくことが必要なのだと思っています。

当院はホームページでいろいろなデータを公開しています。前にも述べましたが、どんなデータがあるといいと思うか、ご意見のある方はお寄せいただけるとありがたいです。
少し話題がそれました。選ばれる病院でありたいと思っています。データに表れる部分も、そうでないところも、より一層努力していきたいと思っています。

                           院長 中島 直