新しいことに挑戦するとき(基盤をしっかり学ぶ)
2025.03.21
新しい治療法や援助論がたくさん出てきています。それに挑戦していくことはとても大切なことだとは思いますが、それを取り入れるときに気を付けていただきたいと思うのは、それが生まれた背景やその基盤となっている理論などをきちんとと学ぶということです。
少し前に、気分障害の新しい治療法について書いていただこうと依頼した医師から「看護の本にこういうのを書くと看護婦さんが寄ってきて、どうするのですかと方法だけを聞きに来る。うるさくてかなわない。だから、書かない」と言われたことがあります。
方法というか技法というのは、ある意味で手順です。手順を知ることで分かったような気になり、やってみようとしてはいけないのだと教えられました。変わってはならないということではなく、どんどん取り入れていってほしいのですが、基本はしっかり学ぶという姿勢を変わらずに持っていることが大切なのだと思います。
看護部顧問 坂田 三允