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人間関係って難しい(-_-;); コミュニケーションについて思うこと②

2025.06.18

看護は多くの人とのかかわりなしにはできない仕事である。看護師と患者の関係は、看護師を通して進展していく。


看護師としては、患者さんの情報を得るのは仕事のうちでもあるのだが、患者さんには、答えたくないことやときがある。ご家族は何人ですかと聞いたとき、嫌な顔をしたら、言いたくないことなのだな、と察することも一つの情報だろう。患者さんには鎧をつけている方もいれば、高い壁のある人もいる。「う~ん、めんどうくさいなぁ」と思わないでもない。だけど、鎧が1つずつ取れるのをゆっくりと待つしかないのである。無理にこじ開けると鎧がもっと強固になることの方が多いからだ。


看護という仕事に限らず、私は相手との関係を3つの階層の分類でとらえることにしている。第1層は、自分の家族だったり、大切な人 自分にとって重要な他者とのかかわり。第2層は、仲のよい友達。そして第3層はビジネスライクのおつきあいの人。


1層の人は別として、人との関係は、まず3層から始まる。ビジネスライクなかかわりの中で、何かのきっかけで、家族のことや趣味などの話題が出て、同調したり共感するようなことがあって、距離が少しずつ縮まっていく場合もある。すべての人間関係を3層から2層に発展させていく必要はないし、してはならない場合の方が多いかもしれない。けれど、3層の人の話も興味をもって聞いていると、時として、相手の気持ちがわかることがある。一線をひいての関わりであっても、相手に幸せな顔になってもらいたいという気持ちが生まれてくることもある。このときは、相手のためになりたい自分を楽しめばよい。あとで黒バックのような話になるかもしれないが、なっても後悔しない。自分がしたことは、自分で決めたことだから。

看護部顧問    坂田三允