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あおば妖怪物語

2023.10.02

 多摩あおば病院には妖怪が3人(妖怪は人ではないので人でよいのかどうかわかりませんが)いるという人がいます。代表は百鬼夜行のまとめ役(諸説ありますが・・・)ともいわれる「ぬらりひょん」のような事務局の顧問さんです。本当かどうかわかりませんが、昔はさまざまなお仕事をなさっていて【警察】とも【ヤクザ】とも渡り合える「もめごと一切なんでもこい」という太っ腹な後期高齢者(82歳)。とても頼りになるおじい様なのです。妖怪にたとえるなど恐れ多くてといいつつ、やっぱり「ぬらりひょん」だなぁと思っている私です。
 手堅く、真ん中を占めていらっしゃるのは法人の理事長様。後期高齢者(80歳)ではあるけれど、たとえる妖怪が見当たらなくて困りました。魔物から神様に昇格した稀有な妖怪と言われる“天狗様”でしょうか。天狗様は、御祭神として崇敬者に災難が起こった時、直ちに飛翔して災難を取り除いてくれる偉大な威力の持ち主と言われています。あおば病院の守り神として大切なお方だと言えましょう。また天狗様は性格的には気性がとても荒く自信に満ちている一方、修行僧のように潔癖だともいわれているのですが、“それもまたあたらずと雖も遠からず”の様な気がします。
 しんがりを務めさせていただくと言いたいところなのですが、本来の意味でのしんがりのように追っ手を防いでえらい人たちの安全を守るなどと言えるわけではなく、後ろから最後にとぼとぼとついていくのが私、看護部顧問でございます。後期高齢者に足を踏み入れたばかり(77歳)で、妖怪に例えるなら、さしずめ“砂かけ婆”もしくは“小豆とぎ”といったところでしょうか。悪さもささやかに砂をかけて脅したり、小豆をとぐ音をさせて、通りすがりの人を川に落とす程度のものでございます。砂かけ婆には味方の体力を回復させるという力もあるそうでございますが・・・そうできればいいなぁと思って居るところでございます。                      

看護部顧問    坂田三允