当院の取り組み

りらく

「りらく」とは、ピアサポートグループ「りらく立川」のメンバーさん数名が、月に1度、病院訪問活動として来院し、4病棟に入院中の患者さんと、お話し合いをする会のことです。お茶を飲みつつ、約90分、和やかな雰囲気のなか、思い思いにお話しをしています。入院中の困りごと、退院についての不安、退院準備の経験談、生活の工夫などがテーマになることが多いです。

りらく

メンバー構成は、りらく立川のメンバーさん数名・参加を希望される4病棟の患者さん数名・4病棟看護師・作業療法士・ソーシャルワーカーです。多い時には総勢10名を超えることもあり、お部屋は熱気でいっぱいになります。

退院支援を主な狙いとしてスタート

りらくは、2004年3月から続いている会ですが、当初は、なかなか退院に結びつかない患者さんへの退院支援の働きかけを主な狙いとしてスタートしました。徐々に対象となる患者さんが少なくなり、一時は存続の危機を迎えたこともありましたが、現在の”困りごとや悩みごと・自分のことを話す会、退院している人と交流する会”というかたちで継続しています。りらく立川のメンバーさんが病棟に入って来る時に、”外からの風”のようなものを感じます。

りらくの場だから話せることも

退院することに弱気になっていた方が、他の人の話を聞いたり、自分の話をしたり、応援してもらうことを積み重ねるなかで、凛々しく退院されていく姿があります。りらくの場だから話せること、同じ経験をしている人にしか理解できない何かがあって、患者さんと職員という関係・かかわりだけでは出てこないものが、りらくの場だから出てくることがあります。和やかな雰囲気がそこにはあり、お一人おひとりが自分の言葉で自分の話をすることができているように思います。それぞれの気持ち・思い・考えていることが、自然なかたちで引き出されていて、りらくの力、グループの力を感じています。参加している方それぞれが主役で、ひとりの話に皆が耳を傾け、一人ひとりのペースを大事に、受け止め・受け止めてもらう場となっています。