当院の取り組み

児童思春期病棟

「子どもは発達する存在である」
入院してくる子ども達は、それぞれに課題を持っています。発達上の課題、情緒の課題、取り巻く環境の課題、そして病院ですから病状という課題などです。子どもが小さな大人ではないというのは、子どもは発達する存在だからです。私たちは、ひとりひとりの子どもを私たちにとってもかけがえのない存在として尊重し、子どもらしく成長・発達することを促進してまいります。

病棟プログラム

入院中の生活では、毎日病棟プログラムを行っています。このプログラムは看護師、精神保健福祉士、公認心理師、作業療法士の多職種で行っています。プログラムに参加をすることで、生活リズムを整え、集団生活を送る中でコミュニケーションの取り方や社会性を身につけ、問題解決に向けた方法を知り、行動できるようにサポートします。また、院長が将棋教室を開き将棋の楽しみを広めるプログラムも行っています。

病棟プログラムイメージ
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午前 運動レクリ
エーション
個別学習
作業療法
(手工芸)
個別学習
病棟制作
個別学習
心理教育
集団学習
作業療法
(手工芸)
個別学習
午後 個別学習 集団学習
個別学習
作業療法 室内運動
個別学習
おしゃべりグループ
音楽プログラム
道徳 食育
(不定期)

心理プログラム

参加者と公認心理師、看護師で週に一度「おしゃべりグループ」を行っています。
グループでは、4~6人という少人数の緩やかな雰囲気のなかで、参加者それぞれの好きなことや趣味、時には抱えている悩みについて自由におしゃべりをします。参加者相互のやりとりを通して、自分の状態や気持ちに目を向け、行動の背景にある気持ちを言葉で表現することを大切にしています。

作業療法

児童思春期病棟では、プログラムの1つとして作業療法室での時間を設けています。作業療法の時間では、 “あそび”という“作業“を通して子どもたちと関わり、集団内での活動の様子と、作業場面の様子を作業療法士が細かく分析し、強みや特性を発見するよう努めています。また、つまづきやすいポイントや支援の必要な部分を一緒に考え、外での生活に繋がるようにしています。

作業療法イメージ
作業療法イメージ

院内学級(風の学校)

小平特別支援学校の教員が病院訪問という枠組みの中で授業を行っています。授業形態には、1個別学習・2集団学習の二つがあります。当院では「風の学校」と呼んでおり、病棟に職員室と学習室が併設してあります。

個別学習は、入院中に小中学校の義務教育が受けられない子が、支援級に転籍手続きをすることで参加できる授業です。週3回程度・1回45分のマンツーマン授業を受けることが出来ます。義務教育が対象となるため、一部の高校生を除いて基本的には小学生・中学生が対象となります。

集団学習は、入院中の子どもが誰でも受けられる学習形式で、プリント学習や実験等様々な取り組みが行われています。こちらは週二回の授業となっており、入院患者様全員が対象となります。

その他にも、始業式、終業式といった公式的な催しや、風の学校主催文化祭で子どもたちが作成したカレンダーなどを、模擬店形式でお渡しする等、授業以外の取り組みもされています。

教員は基本的に授業以外での治療に関わる直接的な介入は出来ませんが、病棟スタッフと共にカンファレンスに参加し、患者様の情報共有をして個別性を考えた授業を展開できるようになっています。

院内学級(風の学校)

一日のスケジュール

一日のスケジュール
6時30分 起床
7時20分 朝食
9時15分 朝の会
9時30分 回診
午前 院内学級・プログラム
(作業療法・病棟プログラム)
12時00分 昼食
午後 院内学級・プログラム
(作業療法・病棟プログラム)
2時45分 おやつ
6時00分 夕食
6時30分 入浴
9時00分 消灯

病棟内の様子

ナースステーション

ナースステーション

ホール/食堂

ホール/食堂

図書コーナー

図書コーナー

学習室

学習室

などを完備し、子ども達が安心して入院生活を送ることが出来る環境になっています。

病室の様子

個室の様子

個室の様子

多床室の様子

多床室の様子