当院の取り組み

家族のための講演会

家族のための講演会は、2005年5月に旧リハビリテーション部有志で始めました。当院を利用されている患者さんの家族に対して、私たちができることは何か、と議論を重ねながら現在も続けています。

家族のための講演会

始めた頃は、多くの家族から病気について医師の話を聴きたいという要望が強かったため、前半は医師による講演、後半は家族同士の交流の場を意識した質疑応答や話し合いの時間、という2本立ての構成にしていました。
医師が「統合失調症」「気分障害」「思春期以降の問題」「発達障害」「認知症」などをテーマに、疾患についての説明や患者さんとの付き合い方などを話し、家族が病気の理解を深めることが出来るような場になっていました。また、「社会で生きるということ」「入院治療の光と影」といった、疾患に関わらず病気を抱えながら生きている患者さんの家族にとって共通する、大きなテーマについて院長がとりあげ、家族と話し合いました。

2015年以降は、これまでの経過を振り返り、有志による運営を見直して、「家族のための講演会」を医療社会部が担当するようになりました。内容も医師による疾患についての講演だけでなく、“病気を抱えながら社会の中で生きる”ということについて、様々な角度で開催しています。

これまでのテーマ

開催日 テーマ 講師
2015年11月 社会資源と制度の活用
~精神疾患を抱えた方の生活を支える資源や制度~ 
松原
(相談室)
2016年1月 社会に生きる
~鳥は空に 魚は水に 人は社会に~
富田
(院長)
5月 疾病と治療・障害と社会
~精神科におけるリハビリテーション~

(医療社会部医長)
7月 薬物療法について 中島
(副院長・診療部長)
9月 精神障害者が使える福祉制度とその利用 松原
(相談室)
11月 働くということ
~疾患と障害を抱えながら生きるということ~
外部講師

(デイケア就労支援担当)
2017年1月 家族が病気になったら
~家族にできること~
坂田
(看護部顧問)
5月 アルコール依存症と薬物依存症
~病気とその対応について学ぶ~
中島
(副院長・診療部長)
7月 家族が病気になったら
~家族にできること~
坂田
(看護部顧問)
9月 認知症の周辺症状について
~日々、介護で困っていること~
望月
(認知症疾患医療センター長)